HSK
HSKは世界のどの地域でも適切な評価を受けることができるよう、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠組み)という世界共通の基準に準拠するよう設計されています。中国語語学検定だけでなく、他の言語検定と正当に比較ができるようレベル設定がされています。
レベルは初級レベルの1級から上級レベルの6級まで6段階に分かれており、幅広い学習段階の方の中国語能力を測定することが可能です。
CEFRはTOEICなど欧米各国の外国語テストに取り入れられている枠組みですので、企業は他の言語と同一の基準で中国語能力を測定・評価できるようになっています。
HSK試験はリスニング(聴力)、リーディング(読解)、ライティング(作文)の3セクションで構成されています。初級レベルの1級と2級は、リスニングとリーディングのみのマークシート方式。3級以上から記述式の作文が加わります。
「世界共通の検定」なので、問題文や選択肢、リスニングの質問などは全て中国語で出題されます。初級の段階から「中国語でのコミュニケーション能力」が問われる検定と言えるでしょう。HSKにチャレンジすることで、自然とネイティブに通じる実用的な中国語力が身につきます。
また、スピーキング試験に関してはHSKとは別で「HSKK口試」という会話力を判断する口頭試験があり、レベルごとに初級、中級、高級に分かれています
HSKは、中国の大学本科(日本でいう学部生)や大学院に留学する際に必須です。国内の大学入試で、HSK資格の保有による優遇措置も増えています。
就職に関しては、現地の企業を目指すなら必要ですし、中国に拠点のある日系企業でも評価の対象となります。駐在員に対しては、中国の外国人労働者に対するランク付け(点数制によって労働許可の条件が変わる仕組み)で、HSK資格が就労ビザの発給にもプラスになります。中国ビジネスに興味があるなら、必ず受験してほしいです。
このようにHSKのニーズは、国内外の教育、ビジネスの現場で高まる一方です。取得しておくと何かと有利になるでしょう。HSKで証明される「確かな中国語力」こそ、人生がより豊かになるツールと言えます。
(Source: HSK)